結婚式場を成約するときの決め手になる『見積もり』
割引をいっぱいしてもらって安くなった!と喜んで成約するカップルはたくさんいます。
しかし、その見積もりには落とし穴が・・・
結婚式を挙げた友人や職場の先輩からこんなことを聞いたことはないですか?
結婚式を挙げた約80%のカップルが初期見積もりから金額がアップしております。
さらには初期見積もりから100万円以上アップするカップルも多くいます。
そんなに費用が高くなってしまうと、せっかく幸せな結婚式なのに気分が落ちてしまい、頭の中は費用のことでいっぱいになって楽しめません。
そこで、これから結婚式を探すカップルには絶対知っておいてほしい、最初にもらう見積もりの注意点を詳しく解説していきます。
これからの結婚生活で苦労しないように、金額アップを防ぎましょう。
見積もりの金額があがる理由
そもそもなぜ初期見積もりから金額が上がってしまうのでしょうか?
結論から言います・・・
必要最低限の項目しかはいっていない
からです。始めて見積もりをみて、プランナーさんから説明をされると一見全部はいっているように感じるのですが、金額を安くみせるために、見積もりに入れていない項目があります。
また、料理などのランクも最低ランクでしか見積もりに入っていません。
そのため、打ち合わせをするたびにどんどん金額が上がってしまうということなのです。
安く結婚式をしたいから、必要最低限だけあれば大丈夫と思っていても、打ち合わせをするたびに、したいことが増えていきます。
私のお客さんでも、必要最低限だけでいいと言っていた新郎新婦が結局したいことが増えていき、金額が上がるということはありました。
最初に必要最低限でいいと思っていても、初期見積もりのままで結婚式を挙げる人はほぼいません。
自分達がどんな結婚式にしたいかを考えておくことも必要になります。
騙されないで!見積もりから抜かれやすい項目
初期見積もりの中にはない、見積もりから抜かれやすい項目がいくつかあります。
しかし、この抜かれやすい項目の内容も実は必要なものなのです。
なので、見積もりをもらったときには、この項目が入っているか必ず確認をしてください。
入っていない場合には、含めた状態で見積もりを作り直してもらいましょう。
もちろん人によっては必要ではない場合もありますが、必要でない場合は打ち合わせのときに減らせばいいのです。
初期見積もりから金額が上がるのはイヤですが、金額が減っていく分には問題がないと思います。
したがって、最初に抜かれやすい項目も含めた状態で、見積もりをもらうことが大切になってきます。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクとは、受付をしているときに提供されるドリンクのことです。
結婚式に参加したときに、挙式前に飲み物を飲んだ経験はないですか?
ウェルカムドリンクとして、見積もりに入っている場合のみ提供してくれます。
フリードリンクとは別料金になっている式場がほとんどで、初期見積もりに含まれていないことが多いです。
受付の時間は約1時間ほど時間をとっているため、ウェルカムドリンクがないと来てくれたゲストは不満に思ってしまうこともあるので、必要な項目となります。
メニュー表・席次表・席札などのペーパーアイテム
安い見積もりには、ペーパーアイテムが入っていないことが多いです。
プランナーさんは、「自分達で手作りをして費用を抑える人が多いですよ。」と言われます。
もちろん自分達で手作りをする人もいます。
しかし、皆さん仕事と家事をしながら結婚式の準備をしなければなりません。
後になって、やっぱり大変だからといって、ペーパーアイテムを頼むカップルが多いです。
そのため、初期見積もりの段階ではペーパーアイテムも入れてもらいましょう。
もし後から自分達で作れそうであれば、式場で注文をせず、見積もりから省いてもらば大丈夫です。
スナップ写真
スナップ写真とは、カメラマンが挙式披露宴の様子を撮影してくれるものです。
よくある事例ですが、初期見積もりに写真の項目があっても、親族の集合写真のみで、挙式披露宴の撮影をする場合はオプションになるので追加料金がかかるということがあります。
なので、挙式披露宴の撮影であるスナップ写真が入っているか確認をしましょう。
友人などが写真をたくさん撮ってくれるから必要ないと感じる人もいます。
しかし、カメラマンとの打ち合わせの中で、プロのカメラマンが撮った写真を見ると欲しくなってしまうのです。
一生に一度のドレス姿になり、思い出に残ります。
後から欲しいと思ってもスナップ写真は、10〜30万と非常に高く、費用が跳ね上がる原因です。
そのため、最初の段階で入れておくことをおすすめします。
式場によって異なりますが、データのみの場合とアルバムにしてくれる場合があります。
もちろんデータのみの方が金額は安くなります。
映像関係
結婚式に参列したときに、オープニング映像・生い立ち映像・エンドロール映像と見たことはないですか?
映像関係は必須の演出ではないため、初期見積もりに含まれていないことが多いです。
ですが、現在の結婚式の中で、映像関係の演出は定番のため、映像を流さないカップルはほとんどいません。
多くのカップルが取り入れるため、初期見積もりには含めておきましょう。
映像関係の中でも、一番金額が高く人気の演出が、エンドロール映像になります。
どの式場でもだいたい20万円くらいはするので、映像関係が入っていたとしても、エンドロール映像が含まれていないことがあります。
特にエンドロール映像が入っているかは確認をしておきましょう。
前撮りと前撮り着付け料
前撮りをフォトスタジオなどで既に済ませている人は気にしなくていいのですが、ほとんどの人は式場で前撮りをされます。
結婚式よりも前に撮影をする記念写真ですが、チャペルなど式場内で撮ったり、ロケに行ったりと思い出に残ります。
前撮りをした新郎新婦はみんな「楽しすぎた〜!」と言っていました。
それだけ楽しくていい経験になるので、前撮りはおすすめです。
しかし、この前撮りが見積もりに含まれていない式場もあります。
また、含まれていても衣装点数×1ポーズだけと少なかったりします。
衣装点数×1ポーズというのは・・・
ウエディングドレスとカクテルドレスだけの前撮りであれば、それぞれ1ポーズずつしか撮影しないので、前撮りの撮影が2ポーズだけということ。
近年ではSNSで前撮りの写真を見ることができ、「自分もこんな風に撮りたいな〜」と思ってきます。
結果、撮りたいポーズ数が増え金額が上がることも多いので、ある程度のポーズ数を見積もりに含めといてもらうのがいいでしょう。
また、前撮りのときの衣装の着付け料やヘアメイク料が別になっている式場もあるので、併せて確認をしておきましょう。
両親のレンタル衣装
結婚式当日、お父さんはモーニング、お母さんは留袖を着ることが一般的です。
まれに、着物はきついから留袖を着ないという家庭もありますが、ほとんどの両親はモーニングと留袖となります。
両親が着る衣装は、レンタルになるので、見積もりに含めていない式場が多いです。
しかし、モーニングと留袖を持っている家庭は少なく、レンタルが必要になります。
両親が自分達でレンタル料を払う家庭もありますが、新郎新婦が払ってあげる場合もあるので、事前に含めておいた方が安心です。
ここは気を付けて!打ち合わせで金額が上がりやすい項目
初期見積もりから金額が上がるのは、含まれていない項目があるからだけではありません。
冒頭でもお伝えしたように、最低ランクの料金しか含まれていおらず、ランクアップした結果、金額が上がったケースが多いです。
ここからは、特に金額が上がりやすい項目について解説をしていきます。
見積もりをもらう段階で、どれくらいのランクのものかは確認をしておきましょう。
料理
料理にはいくつかランクがあります。
ですが、見積もりに入っている料理のランクは、最低ランクの場合がほとんどです。
そのため、品数が少なかったり、質が悪かったりするので、打ち合わせで実際に料理を決める時、ランクアップが必要になり、費用が上がってしまうということはよくあります。
式場によって金額設定が異なりますが、10,000円以下の料理に関しては品数が少ない可能性が高いです。
10,000円を超えていても品数が少ない式場もありますので、見積もりに入っている金額は何品でてくるのか確認は必要です。
料理はゲストをおもてなしする一番のポイントになります。
しっかり確認をしておきましょう。
- 見積もりに入っている料理はどのランクのものか
- 見積もりの金額の料理は何品でてくるか
- 前菜、スープ、パン、魚料理、肉料理、デザートなど何がでてくるか
フリードリンク
フリードリンクに関しても、ランクがあります。
見積もりに記載されている金額に、どんな種類のお酒が入っているか確認をしましょう。
ビール、焼酎、日本酒、ワイン、カクテル、ソフトドリンクは最低でもあった方がいいでしょう。
- 見積もりに入っているフリードリンクはどのランクのものか
- どんな種類のお酒が含まれているか
- 乾杯用シャンパンはフリードリンクに含まれているか
衣装
衣装は、結婚式の中でも目玉になり、妥協したくないと考える人も多いと思います。
誰でも自分の気に入った衣装を着たいと思いますよね。
しかし、衣装は結婚式費用の中で、一番金額がアップする項目になります。
基本的に可愛くて人気な衣装は、追加料金が必要になってきます。
特にブランド物の衣装は、金額が高く費用が跳ね上がります。
衣装の取り寄せ料がかかる場合もあるので、30万円追加になることもあります。
衣装はウエディングドレスだけではなく、カクテルドレスや和装も着る人がほとんどです。
それ全てに追加料金がかかってしまうと、それだけで一気に結婚式費用が上がります。
可能であれば、見積もり内の衣装を軽く見ておいた方がいいです。
- ウエディングドレス、カクテルドレス、和装それぞれの最大の追加料金がいくらか
- 取り寄せ料はかかるのか
- アクセサリーや小物類は含まれているのか
- 見積もり内の金額は、ウエディングドレス、カクテルドレス、和装のどれまで含まれているのか
ケーキ
見積もりに記載しているケーキは、基本的には1段のシンプルなウエディングケーキの場合が多いです。
皆さんがイメージしている2段や3段でいろんなデザインがされているケーキは追加料金がかかってきます。
また、ケーキに絵を描いてもらったりなどのデザインがあるものは細工料がかかる可能性があります。
ですので、見積もりのケーキの料金ではどんなケーキができるのかを確認しましょう。
また、本物のケーキではなく、イミテーションケーキといい作りもののケーキの場合もあるので、併せて確認が必要です。
- 見積もりに入っているケーキは何段なのか(サイズなども重要)
- イミテーションではなく本物のケーキなのか
- 細工料は別でかかるか
装花
見積もりに入っている装花も最低ランクの場合が多いです。
見積もりに入っている装花がどれくらいの飾り付けになるのか、可能であれば写真などを見せてもらい確認をしておきましょう。
披露宴会場は広く、会場装花が小さいと殺風景になってしまいます。
ある程度のボリュームがあった方が、披露宴会場内が華やかに見えます。
- 装花の中にブーケ・ブートニア・高砂に置く装花・各テーブルに置く装花が含まれているか
- 見積もり内ではどれくらいのボリュームができるか
- 造花ではなく生花か
- ケーキ装花はいくらくらいするか
その他の注意点
見積もりから抜かれやすい項目や金額が上がりやすい項目を解説してきましたが、その他にも注意する点はいくつかあります。
見積もりには項目が多く、ひとつひとつ注意が必要にはなります。
その中でも、特に皆さんが見落としてしまいがちなことについて説明をしていきます。
引出物
見積もりの項目の中に引出物があり、ほとんどの式場が3,000円で記載をしております。
引出物はお祝儀の1割の金額にするのが基本です。
そのため、友人や会社の同僚などは基本的にお祝儀が30,000円なので、3,000円の引出物でも問題はありません。
一方で、お祝儀を多く包んでくれる会社の上司や親族などには、少しランクを上げた引出物を選びます。
必ずではありませんが、お祝儀を多く包んでくれる人には、お返しもランクを上げたほうが、失礼にはなりません。
大幅な金額アップではありませんが、選ぶ引出物によっては高くなるので注意をしましょう。
自分がしたい演出
挙式、アフターセレモニー、披露宴とそれぞれの場面で演出をすることがあります。
たとえば、フラワーシャワー、ブーケトス、バルーンリリース、キャンドルサービスなどはよくある演出です。
その他にも演出は数えきれないほどたくさんあり、皆さんしたいことが異なります。
なので、初期見積もりに演出関係の金額は入っておらずオプションになります。
必ずしたい演出がある場合は事前に伝えておき、見積もりに入れてもらいましょう。
演出によっては、金額が高いものもありますので、会場見学をする前にしたい演出がないか考えるのも必要になります。
持ち込み料
結婚式場で頼むと高くなるため、他で注文をし持ち込みをする場合がよくあります。
しかし、式場によっては持ち込み料がかかることがあるので、結果高くなる場合もあります。
そうならないためにも、事前に持ち込み料はかかるのか確認をしておきましょう。
会場見学の段階で持ち込みをしないと思っていても、後から持ち込みを検討するカップルもいます。
なので、持ち込みをするしないに限らず、最初の段階で必ず聞いておくことが大切です。
日にちの変更に伴う料金
結婚式の日にちを変更する場合、お金がかかることがほとんどです。
日にちの変更をしないと思っていても、妊娠をしたり、急な転勤が決まったりといろんな理由から結婚式の日にちを変更することがあります。
なので、日にちの変更に伴う料金は、必ず聞くことが重要です。
式場によっては、1回は無料というところもあるので、そういうところは2回、3回と変更した場合の金額をしっかり聞きましょう。
見積もりを隅々までチェック
見積もりをもらったら、必ず確認をしてほしいことは料金だけではありません。
見積もりの隅に『◯月◯日まで有効』と記載がある場合があります。
金額を安くしてもらっても、その日を過ぎると同じ割引が適用できない可能性があるので、注意をしましょう。
また、『100人以上に限りの見積もり』や『30人未満に限りの見積もり』と記載ががあれば、要注意です。
100人を下回ったり、30人以上になってしまうと、見積もりの割引が変わってしまう場合もあります。
なので、隅々までチェックをし、その意味をきちんと聞いておきましょう。
見積もりをもらう前に必ず決めとくこと
初期見積もりをもらう段階で、結婚式に関しての内容があまり決まっていないと、打ち合わせで金額が上がる原因となります。
そうならないためにも、見積もりをもらう前に必ず決めておいた方がいいことをご紹介します。
見積もりをもらう前に決めておくことで金額アップを防ぐことができます。
人数
結婚式の費用は、参列する人数で全く違います。
もちろん式場見学のときには、日程も決まっていないため、何人参加するかはっきり分からないと思います。
けれど、誰まで招待するかは決めておけるはずです。
参列者が10人増えれば、大体20万円くらい総額が上がります。
しっかりどれくらい招待するかを決めておかないと、初期見積もりから大幅に金額が変わってしまいますので、しっかり話し合っておきましょう。
挙式スタイル
挙式スタイルには、大きく分けて教会式・教会人前式(きょうかいじんぜんじき)・神前式(しんぜんしき)の3種類があります。
それぞれの挙式スタイルによって金額が異なります。
和のスタイルがいいのか、洋のスタイルがいいのかで挙式の仕方が違い、衣装も変わります。
したがって、挙式スタイルを事前に決めておくことで金額の変動がなくなります。
衣装を何着着るか
先ほどもお伝えしましたが、衣装は見積もりの中で金額が大きく変動する項目です。
ウエディングドレス・カクテルドレス・白無垢・色打掛のどれを何着着るかで金額が異なってきます。
初期見積もりの段階で何着着るか決めていないと、とりあえず2着の見積もりになってしまい、3着着たいとなったら数十万も金額がアップしてしまいます。
衣装を何着着るかは式場見学に行く前にしっかり決めておきましょう。
安くなるかも!?値引き交渉をすることも大切
家電製品を買うときや車を買うときなどでも、値引き交渉をしないと損をすると聞きますよね。
それと同じで結婚式でも値引きの交渉をしないと損になってしまいます。
見積もりを提示されるときは、すでに値引きされたものを持ってきますが、交渉次第ではそれからさらに値引きをしてくれます。
なお値引き交渉をするときは、上記で説明をした、見積もり項目の確認を行った後にすることが大切です。
そうすることで、ランクを落とした値引きをされずにすみます。
また、値引きの交渉をするときは、他社の見積もりを持っていくことが効果的です。
成約をした後には、基本的に値引きができないので、成約をする前が値引き交渉のタイミングです。
いかに見積もりの内容を知っておくかで全てが変わる
見積もりの内容をしっかり把握しているか、していないかでは、結婚式費用が大きく変わってきます。
今回ご説明した項目を全て確認するのは、量が多く難しいかもしれません。
ですが、自分が結婚式でこだわりたいところは必ず確認をしておきましょう。
衣装、お花、演出、料理と皆さんこだわりたいポイントは人それぞれ違います。
こだわりたい部分は必ず金額がアップしてしまいますので、それだけでも確認をしておくことが重要です。
最後に、口頭での確認は言った言わないのトラブルになりがちです。
確認をしたことは、プランナーさんの目の前で見積もりに記入をすることで、トラブルを防ぐことができます。
目の前で自分が記入をするか、プランナーさんに記入をしてもらうかしておきましょう。
結婚式は損せず最後まで楽しくをモットーに、この記事が少しでも役に立てれば嬉しいです。
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